トヨタ プラド150 ディーゼル5000㎞走行レビュー:運転、乗り心地、燃費、維持費、防犯対策まで徹底解説

プラドを購入してから、キャンプやウインタースポーツなど様々なアクティビティを楽しみました。

トヨタはプラドの後継車、ランドクルーザー“250”の販売を開始しましたね。プラドという名前が消えてしまうのは少し寂しいです。

先日、5000㎞を走行したので、そのレビューを記事にまとめました。

この記事では、

  • 150プラドの運転・乗り心地・燃費はどうなのか?
  • 街中の駐車場やコインパーキングの利用状況はどうだったのか?
  • 維持費はどれくらいかかるのか?
  • クリーンディーゼル車のDPF自動再生について
  • 保険料は高いのか?
  • 盗難防止対策について

など、気になる方に向けて書きました。

運転についての感想

購入して5000㎞を超えました。一般道と高速の割合は、半々くらいかやや高速が多いかといったところでしょうか。納車してからの初運転の感想としては、幅もありボンネットが長いので、非常に気を使いながら運転しました。

筆者は仕事柄大型車に乗っています。しかし、大型車に乗っているからといってプラドを小さな車のように運転することはできません。あくまで筆者の感想ですが、プラドの幅は1885㎜で、仕事で使っている車の幅は2490㎜です。その差は605㎜です。

実際に運転してみると、ボンネットが長くて大きいため、初めの頃はビクビクしながら運転していました。仕事で使っている大型車とプラドを比べると、慣れもあるのかもしれませんが、大型車の方が運転しやすいです!笑

1ヶ月も運転すれば慣れましたが、ボンネットが長い分気を使います。家族も運転をしますが、初めの頃は同じく大きさにビクビクしながら運転していました。

慣れるまでは、一般道の大きな道や高速道路などで練習し、その後は自宅まで乗り、最後は自宅での車庫入れ練習をしました。今ではかなり慣れてきて、1人でも出掛けてもいいかな?と言えるくらいまでになりました。

乗り心地

乗り心地について、納車後にショップ出口の段差で驚きました。乗り換え前の車は軽自動車でした。

軽自動車では段差で「ガタン!」という感じで出入りしていました。しかし、プラドでは「コトン!」という感じで出口を出ました。

段差のショックが非常に少なかったのが印象に残っています。タイヤだけの効果ではないと思いますが、大きくて分厚い分、乗り心地が良いです。

車酔いする噂は?

購入前にいろいろな方のブログやYouTubeなどを見ました。そこでは、「サスペンションが柔らかくてフワフワしており、車酔いしやすく家族から不評」といった情報もあったので、不安材料でした。

実際に乗った感想としては、その情報を知っていたせいかもしれませんが、初めて信号で止まる時にフロントが沈む感じを確認しました。

家族に話しましたが、分からないレベルで気にならなかったそうです。ボンネットが長い分、比較しやすいのかもしれません。

その後、セカンドシートに親戚などを乗せて出かけましたが、乗り心地が悪いかどうか聞いたところ、「そんなことはなく良かった」とのことでした。筆者もセカンドシートに座りましたが、車酔いや気になるようなフワフワする感じはありませんでした。

会社の車好き仲間と一緒に4人でウインタースポーツに出かけました。下道、高速、山道を走りましたが、みんな乗り心地が悪くないと言っていました。

マッドブラックエディションの純正タイヤが18インチなので、もしかしたら乗り心地が少し変わったのかもしれません。通常は17インチになります。スタッドレスタイヤは17インチを履きましたが、柔らかくなったと感じることはありませんでした。

あくまでも個人の感想ですので、敏感な方は違いが分かるかもしれません。

ディーゼルエンジン性能

ディーゼルエンジンは、2020年に改良され、177馬力から204馬力に変更となり、トルクが450Nmから500Nmとなり50Nmアップしました。改良前のプラドと乗り比べるYouTubeなどを見ましたが、はっきり分かるくらいの変化のようです。

ガソリン車ではトルクが半分のため、筆者はディーゼルエンジンを軽視していました。笑

仕事柄、大型車に乗っているので、力はあるけど加速が悪いと勝手に決めつけていました。しかし、実際に運転してみると、力はあるし加速もしっかりしていて驚きました。

ディーゼルエンジンはガラガラ音がしてうるさいイメージがありましたが、確かにディーゼルらしい音はしますが、とても静かでした。

家族にも「エンジン音は少しうるさい」と言っていましたが、いざ運転してみると、室内に音は入りますが全然会話もできるし、「うるさくないよ!」と言われました。

これは個人差があると思いますが、セダンのガソリン車などと比べるとうるさいです。

燃費

街中では、10㎞前後。交通量が多いところで信号など多く止まる場合、1Lあたり8㎞です。高速道路では、1Lあたり12〜16㎞です。

エコカーなど燃費が良い車から乗り換える人は、燃費が悪いと感じるかもしれません。

車両重量は2280㎏、車両総重量は2665㎏と車両が重いです。

個人差はあると思いますが、この重さと燃費を考えると、悪くないと思います。

維持費

維持費に関しては、まだ使用期間が短いのではっきりとは言えません。

しかし、ディーゼル車のオイル交換費用はガソリン車と比べると高くなります。ディーゼル車のオイルには3種類の規格があります。

車に合った規格のオイルを使わないと故障の原因にも繋がるので注意が必要です。さらに、ガソリン車と比べるとオイルの量も多くなります。

ディーゼルエンジンオイル規格

ディーゼルエンジンオイルには、JASO規格で定められた3種類があります。規格を間違えて使用するとエンジントラブルやDPF詰まりなどの悪影響を引き起こす可能性があるので注意してください。

  • DL-0: 2017年制定。DL-1に加え、API CF-4相当品質を有するもの。
  • DL-1: 2005年制定。クリーンディーゼル乗用車等に対応。ディーゼル微粒子捕集フィルター(DPF)の目詰まり寿命の向上や省燃費性を規定することで環境負荷も軽減。高温酸化防止性も強化されています。プラドはこちらの規格(DL-1)になります。
  • DL-2: 2021年制定。ディーゼル乗用車等に対応。DL-1の硫酸灰分規格値(0.6%以下)をACEAのC規格相当(0.7%以上0.8%以下)まで拡大。

オイル交換

ディーゼル車

オイル交換時のオイル量は7.2Lです。フィルター交換込みの場合、7.7Lとなります。

ガソリン車

オイル交換時のオイル量は5.5L、オイルフィルター込みの場合は5.9Lです。

ガソリンエンジン車と比べると、約1.8L多く必要となります。

車のオイルは、人間で言うと血液に当たる非常に大事な部分と考えています。そのため、3000㎞ごとに交換することにしています。

メーカー推奨

メーカー推奨のオイル交換時期は、

  • 標準条件では、5000~20000㎞または半年~1年ごと
  • シビアコンディションでは、2500~10000㎞または3ヶ月~半年ごと

となっています。幅が広いですね…。車を長く乗りたいので、オイル交換は早めにするようにしています。

シビアコンディション

シビアコンディションとは、近距離での移動が多い、悪路走行を行う、山道など上り下りが多い、走行距離が多いなどの条件が当てはまります。

もしこの記事をご覧になられている方で、愛車のオイル交換をしていない方がいらっしゃいましたら、早めのオイル交換をお勧めします!

街中の駐車場やコインパーキングどうだったのか?

いろいろ出かけたり、コインパーキングなどに停めたりしました。はっきり言って、狭い場所だと停めるのが厳しい場合もありました。特に都内などの複合施設の駐車場です。

停めることはできても、降りるのが難しかったり、ミラーを先に畳んでから停めることもありました。筆者としては、プラドの幅が1880㎜、ランクル300と250の幅が1980㎜で100㎜も大きくなるので、プラドにして良かったと思っています。

DPF自動再生

クリーンディーゼル車には、DPF自動再生といって、マフラー内に溜まった煤の洗浄が定期的に行われます。自動再生の表示はメーター内の液晶に表示されるので、すぐにわかります。

自動再生が始まったら、エンジンを止めず、終わるまでいつも通りにドライブしてください。笑

筆者は、エンジンを止めなければ再生が終わるまで待てば良いと思っていましたが、自動再生の場合、走り続けないとエンジンが冷えて洗浄が途中で止まってしまいました。

それ以降は、自動再生が始まるとそのまま走り、終わるまでドライブしています。

自動再生時間

自動再生の時間は、10分から20分程度です。

筆者は、エンジンを止めなければ再生が終わるまで待てば良いと思っていましたが、自動再生の場合、走り続けないとエンジンが冷えて洗浄が途中で止まってしまいました。それ以降は、自動再生が始まるとそのまま走り、終わるまでドライブしています。

帰宅して駐車場に停めようとした時に自動再生が始まったので、そのままドライブに行きました。笑 先日、会社の駐車場に駐車した際、サイドブレーキを掛けた瞬間に自動再生が始まり、すごく悩みました。出勤時間より早めに出勤していたため、会社の近くをドライブしました。(笑)

5000キロ走ったので、何回も自動再生を行っています。

どのくらいで溜まるのか?

乗り方にもよりますが、筆者の場合、距離で言うと80㎞から180㎞程度走ると洗浄が始まります。距離に幅があるのは、一回一回の走行距離で大きく変わるためです。

短い距離を多く走るとすぐに煤が溜まってしまいますが、逆に一回一回の走行距離が長いと煤が溜まりにくくなります。エンジンが暖まっている間は少しずつ煤が燃えて溜まりにくくなるからです。

逆に短い距離だと、エンジンが温まる前に停めてしまうため煤が溜まり、次の運転も短いとまた溜まり続けることになります。エンジンが温まらないと自動再生も動作しないので、どんどん煤が溜まってしまいます。

強制洗浄

自動再生が行われず煤が溜まりすぎると、車から警告が出て手動再生(強制洗浄)を行わなければなりません。

自動再生の場合は通常通り運転できますが、手動再生の場合は安全な場所で停車して行わなければなりません。これを無視したり先延ばしすると、マフラーが詰まり、安全装置が働きエンジンの調子が悪くなり、速度がほぼ出なくなります。

最悪の場合は、車を修理に出さなければなりません。その場で大きな出費となるのでご注意ください!

自動再生中にエンジンを止めるのはあまり良くないそうなので、極力自動再生が始まったら終わるまでドライブしてください。

自動再生中

どうしても時間がなくてエンジンを止めなければいけない時もあると思います。その時は仕方がないですが、次にエンジンを掛けたら自動再生が始まって終了するまでドライブしてください。

筆者は、エンジンを掛けたまま駐車場に停車させて終わらせようとしましたが、エンジンが冷えてしまったのか自動再生は途中で終了していました。それ以降は、走行して終わらせることにしています。

そのため、短距離しか乗らない人にはクリーンディーゼル車はおすすめしません。

余談ですが、仕事で使う車もDPFを搭載しています。自動再生中に洗浄しきれず途中で終了し、手動再生してくださいと表示が出たことがあります。

自動再生が始まらず煤が溜まったままで、警告なしで急にエンジンの調子が悪くなり、水温が上昇し始め、最高時速20㎞以下しか出なくなり、最終的にはオーバーヒートしてエンジンが止まってしまいました。

この現象は大型車で起こったことなので、普通車のクリーンディーゼルに当てはまるかはわかりません。

アドブルー(AdBlue)

アドブルー(AdBlue)は、ディーゼルエンジンの排ガスを浄化するための尿素水溶液です。具体的には、ディーゼル車の排ガスに含まれる有害な窒素酸化物(NOx)を減少させるために使用されます。

アドブルーはSCR(Selective Catalytic Reduction)システムに注入され、そこで化学反応を起こしてNOxを無害な窒素と水に変換します。

このシステムを使用することで、ディーゼル車は環境への影響を減少させ、排出ガス規制に適合することができます。アドブルーは自動車メーカーやガソリンスタンドで購入でき、車両の専用タンクに補充します。

補充

アドブルーの補充は、約1,000㎞走行で1Lを消費します。そのため、燃料のように頻繁に補充する必要はありません。

タンク容量は12.1Lですので、単純計算で12,000㎞走行可能です。

切らせてしまうと

アドブルーが切れると、エンジンの再始動ができなくなりますのでご注意ください。

でも、ご安心ください!

説明書によると、走行可能距離が2,400㎞以下になると警告灯とマルチインフォメーションディスプレイに表示されます。

また、マルチインフォメーションディスプレイを操作して残量を確認することもできますので、定期的に確認してみてください。

現在、私の車は5,000㎞を超えたところなので、まだ警告灯や補充の必要はありません。

ネットで検索すると様々な価格帯のアドブルーが販売されています。筆者としては、毎回購入するものではないので、少し高くてもディーラーでの補充を考えています。そのほうが安心して乗れますからね。


自動車税

5月のゴールデンウィークが終わると毎年恒例で市から自動車税の通知が送られてきますね。

プラドはガソリン車が2.7L、ディーゼル車が2.8Lです。

そのため、税金区分で言うと2.5L超〜3.0L以下に該当し、50,000円となります。筆者は、通知が届いたその日に納税しました。

任意保険

自動車に乗る際は、万が一のことを考え、ほとんどの人が任意保険に加入していると思います。

年齢:40代

  • 車両保険:550万円
  • 人身障害:5,000万円
  • 自損事故傷害特約
  • 無共済車傷害:無制限
  • 対人対物:無制限(対物超過修理費用も補償)
  • 他車運転危険補償
  • 車両損害の無過失事故に関する特約
  • 弁護士特約

に加入しており、年間の保険料は68,400円です。

車両保険も補償されています。事故だけでなく盗難時も保証してもらえるプランなので、少し安心です。会社の団体保険で加入したので、割安で加入できたと思います。

洗車

車が大きいので洗うのが大変です。(笑)

洗車は、曇りの日や朝夕の日差しが少ない時に行うのが良いです。洗ってから拭き取りまで時間がかかるため、その間に乾いてしまいます。そうすると、カルキが窓に残ったりしてしまいます。

面倒ですが、一人で洗う時は、天井を洗って拭いて、次に窓を洗って拭いて、最後にボディを洗って拭くといったように分けて洗車することもあります。

家族など複数人で洗う場合は、一緒に洗って、途中から洗う人と拭く人に分けて作業すると効率が良く、カルキ残りなども少なくなります。

防犯

プラドなどは盗難も発生しています。先日、近所で窃盗事件があり、警察に防犯カメラ映像を提供しました。

具体的な防犯対策について詳しくは書けませんが、

  • 防犯カメラ
  • 社外セキュリティ
  • 物理的ロック

など、他にも複数行っています。

心配なので初期投資は必要となります。そこで、先日防犯カメラ映像を刑事さんに提供した際に、帰り際に少し個人的に話をさせてもらいました。

警察管内でのランクルやプラドの盗難は発生しているか聞いたところ、発生しているそうです。刑事さんも、家に来た際にプラドが止まっていたので少し気にしていたそうです。

最近多いのは現行型アルファードだそうです。

そこで、滅多にお話しする機会がないので、効果的な防犯対策についてアドバイスをもらえませんか?と言ったところ、快く教えていただきました。

  • 犯人が見て時間がかかると思う防犯対策を行うこと
  • 車の左前(左ヘッドライト付近)を死角や植木などで覆わないこと
  • 社外セキュリティの装着
  • 車の前に門やシャッターを付ける
  • GPS装着

などと教えていただきました。

犯人が見て時間が盗むのに掛かる

特に、犯人は盗む車を1秒でも早く持って行きたいので、面倒な車と何も対策していない車が近くにある場合、何も対策していない車を狙うそうです。物理的ロックを使用して抑止効果を作ることが重要です。

ハンドルロック・タイヤロックなど

しかし、これだけでは数秒の時間稼ぎにしかなりません。ハンドルロックは簡単に切られて外され、タイヤロックもプラドなどのパワフルな車では乗り越えて壊されてしまいます。

車の左前(左ヘッドライト付近)に死角や植木などを置かないことが重要です。左ヘッドライト付近には、車のコンピューターに特殊な機械を接続してロック解除・純正セキュリティ解除・エンジン始動などを行う「CANインベーダー」という方法があり、鍵なしで盗難されてしまいます。

その対策として、左前方に死角を作らないようにすることが重要です。道路に面した場所に駐車し、人や車が通ることで作業がしにくい環境を作ることが効果的です。また、左前方と前方を壁にぴったり付けて駐車することで、作業ができないようにする方法もありますが、これは駐車場所が限られるため、実行が難しい場合もあります。

社外セキュリティの装着

社外セキュリティはCANインベーダーでは解除できないため、未遂で終わるケースが多いそうです。刑事さんが現場で見たのも未遂で終わった事件で、車内に侵入されたが社外セキュリティのおかげでエンジンが始動できず、犯人が諦めた事件がありました。

被害にあった持ち主の話では、たとえエンジンを掛けられたとしても、ギアを入れた瞬間に燃料供給が止まり、エンストして動かせなくなる仕組みもあるそうです。そのため、車内に侵入されることはあっても、車を持ち去られる可能性は低いです。

車の前に門やシャッターを付ける

門やシャッターを開ける際に音が出るため、犯人も嫌がるそうです。車の前方に金属チェーンを使って簡易的に対策をするのも効果的でしょう。

GPS装着

これは、盗難された時の話になります。車の位置を純正以外のGPSなどで隠しておくことで、純正のGPSが解除や破損されて追跡できない場合の最終手段となります。

盗難後、犯人は車を離れた場所に放置し、GPSで追跡されていないか確認することがあります。最悪の場合でも、隠しておいたGPSで発見できる可能性があります。しかし、GPSで追跡できても、絶対に個人で追わないように注意されました。

必ず110番して通報し、警察にGPSで追跡できることを伝え、警察に任せてください。犯人は遊びで盗んでいるわけではないため、鉢合わせして危害を受ける可能性がありますので、個人での追跡はやめましょう。

実際の盗難事件で、現場を見て盗まれた車や未遂で終わった車を見た刑事さんの意見では、これらの対策を講じていると犯人が諦める可能性が高いとのことです。絶対に盗まれない保証はありませんが、対策をしておくことは重要です。

ちなみに、防犯カメラは犯人にとって大きな抑止力にはならないかもしれませんが、盗難の証拠にはなるため、取り付けることをおすすめします。

まとめ

以上が筆者がプラド150ディーゼル車を購入して思ったことです。これからプラドやランドクルーザー250の購入を考えている方々に少しでも参考になれば嬉しいです。

最近、盗難も増えているので、防犯対策をしっかり行い、万が一に備えましょう。

これからもプラドに関する感想や車両トラブル、カスタムなどを随時お伝えしていきたいと思いますので、よろしくお願いします!

101号室
101号室

最後まで読んでい頂きありがとうございました!!

コメント