
こんにちは!ことり団地管理人のとりがしらです!
私の趣味の一つ「読書」からおすすめの作品をご紹介します。
いきなり漫画かーと思われたかすみません💦でもこの漫画、本家の文庫版を読むための導入に大変よい作品だったのでぜひ紹介させてください。
いよいよ2024年から新一万円札の顔になる「渋沢栄一」さん。どんな人なのかをさらっと知るのにいい本はないかな?と探していたところ「論語と算盤」という渋沢栄一さんの本がある事を知り購入。いざ読み始めます・・・・
が!!!!!
言い回しが難しい!!理解するのに時間が掛かりすぎてしまい、頭を抱える毎日でした。そんな私と同じように「論語と算盤」で躓いた方に、まずは渋沢栄一氏が何をした人なのか、「論語と算盤」で何を伝えたいのかをさくっと理解するために「漫画版論語と算盤」をお勧めいたします!
この記事は
- 渋沢栄一を知るための本はある?
- 漫画「論語と算盤」についての感想を知りたい
- 文庫版「論語と算盤」は難しくて読めていない!
という方の為に
本好き管理人のとりがしらが実際に「論語と算盤」を読んだ感想をお届けします。
漫画「論語と算盤」は忙しい現代人におすすめ

さて、漫画版をご紹介する前に、そもそも渋沢栄一の「論語と算盤」はどんな本なのかを少しお話しします。
「論語と算盤」には何が書かれているの?
「論語と算盤」は渋沢栄一が76歳の時、つまりかなり成熟したころにまとめた「経済哲学」や「人生哲学」をまとめた書籍で「論語の考え方」や「ビジネス・実生活における原則」が書かれています。
ちなみに「論語」は古代中国の儒教の経典つまり道徳についてをさし、「算盤」は計算道具つまりお金儲けについてを指していて2つは相反する物だとい考えを真っ向から否定しています。
本書の中では、渋沢栄一のたぐいまれなる人生の経験や体験から得た知恵と教えをまとめたもので、生きていく上での教訓や指針を述べていて、経済やビジネスにおいても「倫理や道徳」が重要であると主張しています。
また、社会で働く人間の心のあり方や社会的な責任についても書かれていて、経済人やビジネスパーソンだけでなく、広く一般の人々にも読まれることを意図して書かれました。
この書籍は一言にまとめると「日本の社会に生きる人のためのヒント」です。経済や化学が進化していって世界が変わっていっても、人間の道徳的なものは不変であると渋沢氏は書いています。
【漫画「論語と算盤」】
さて、文庫版について書き表しましたが、なにせ幕末生まれの渋沢さんですし、論語をテーマに書いていますので漢文や古い日本語が本当に多く出てきます。
読みづらいですし人によっては時間が掛かる人も多いと思います。(泣)そんな方におすすめなのが 漫画「論語と算盤」です!現代語にして上手くイラストやストーリーに教訓が埋め込まれていてさくっと読めました。
渋沢栄一がどういう人だったのか、どうして一万円札の顔になったのか、論語と算盤の概要を短時間で知るには持って来いの本です。
まずなんといっても導入が面白いんです。スタートは老いた渋沢栄一が夜自宅で子供たちとくつろぐ場面から始まります。さぁもう夜も遅いから寝ましょうと自室に戻ると・・・・
渋沢栄一と同じ時代を生き、少し先に亡くなった山縣有朋の幽霊が現れ・・・

日本の為に尽くしたのは一緒なのに、なぜ渋沢はこんなに人気者なのに、私は人気がないんだ!!自分の国葬の席がガラガラだったなんてこんな辱めは生れて初めてだ!!!
とブチぎれてきます。(笑) そして、渋沢栄一が山縣に何が足りなかったのか、自身の教訓としていた論語と自分の人生を引き合いに語りだします。
幽霊:山縣有朋というちょっと面白い要素と歴史と教訓が上手くミックスされていて、「論語と算盤」の大筋を知るにはとても良い本でした。
ちなみに山縣有朋がここまで不人気の理由もしっかり描かれています。
【漫画「論語と算盤」】感想
なにより短時間でさくっと読めてしまうのが魅力的です。論語・教訓部分も現代語に訳されていて、渋沢栄一の人生においてどんな場面でその教訓がいかされたのかがスピーディに書かれています。
あと若かりし頃の渋沢栄一がイケメンです。対する山縣との差が凄まじいです。
欠点と言えばさくっと読める分、晩年の渋沢栄一がサササーーーーっと描かれていたところです。そのあたりまで読み進めるともう自分が渋沢栄一ファンになっているのに「え?!もう終わり!?」となってしまいます。文庫版読んだらいいよ?ってことなんでしょうか。(笑)

この漫画を読んでから文庫版を読むと不思議と分かりやすくなりました♪
最後に山縣有朋がしっかり成仏できるのか、はたまた渋沢栄一に憑りついてしまうのか!!…ぜひラストまで読んでみてください(そんな漫画じゃない(笑))
おまけ:「渋沢栄一」って結局何をした人?

一人ひとりに天の使命がありその天命を楽しんで生きることが処世上の第一要件である
渋沢氏は大変面白い経歴の持ち主です。
- 埼玉の裕福な農家に生まれる
- 尊王攘夷の思考に賛同し横浜の焼き討ちを企てる→未遂
- 一橋家にスカウトされて働く(後に一橋慶喜が将軍になる)
- 幕府のお仕事でパリに行く
- 帰るころには幕府がなくなっている(大政奉還)
- 新政府の大蔵省にスカウトされる
- 大蔵省をやめて民間企業の立ち上げに尽力する(その数500社近く)
農民だったり武士になったり、官僚になったり商人になったり、はたまた攘夷派にいたと思ったら将軍の家臣になったり。お話しの中でも「天命」という言葉が出てきますが本当にこの方にふさわしい言葉だなと思います。
日本に株式会社をもたらしたのも、銀行を作ったのも郵便を作ったのも渋沢栄一。そして来年いよいよ一万円札の顔になります。そんな後世に残る大成功者が自身の人生の軸とした「論語」と「算盤」興味が惹かれますよね♪ぜひ読んでみてください。
ちなみに渋沢栄一の弱点は女性にだらしなかったところらしいですよ。^^
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